クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント、爆クラ。今回は初の音響ハード部門にアプローチ。世界で数々の賞を受賞し、アジア各国で「音神」と呼ばれている、ACOUSTIC REVIVEの石黒謙さんの登場です。
クラシック音楽は生音が命。しかし、その一方でレコード、CD、ハイレゾ録音など、エジソンが蓄音機を発明した昔から、録音再生芸術としても一大潮流があるジャンルです。
蓄音機から、真空管、そしてアナログにデジタル信号、音にうるさいファンのあくなき欲求に答えてその方式は進化し、アンプやスピーカーなどの出力、録音現場でのノウハウなどが歴史とともに蓄積されて来ているのが今現在。
誰もが皆、音楽をいい音で聴きたいと思い、音楽マニアは、いい音にこだわりますが、実際それがどういうものなのか、といえば、実はかなり曖昧なものなのです。いい音の一般的な形容詞に「クリア」というものがありますが、磨き上げられて澄んだ大吟醸よりも、純米の方がわたしゃ好きだね、ということもありますからね。
ということで、今回は音響のプロ中のプロに登場いただき、「配線を変えるだけで、こんなに音が変わってしまう」や「録音の仕方で曲の印象が全く違ってしまう」という実験などを通して、「いい音」の輪郭を探っていこうという試み。逆に音響時代から見たときのクラシック音楽のあり方などの業界事情、オーディオ最先端、そして、自宅を極上リスニングルームにする秘訣などの、お役立ち情報などにも触れていきます。
実は、石黒さんは、爆クラの本拠地「晴れたら空に豆まいて」にサウンドシステムを提供貸与し、日本一音響のいいライブハウスにした張本人。江ノ島水族館で一昨年末行われた、爆クラ出張版の時も、備え付けの機材整備し、マジックのように音を響かせていただいたことに、湯山は驚愕したわけですが、実は石黒さんと組んで、この冬に未だかつてない、爆クラの「音楽会」を仕込んでいる最中なので(情報は近日発表)、そのあたりの話も盛り込んでいく次第。
音楽の聴き方にまたひとつ深みが加わる、刺激的な一夜になるはず。
ぜひ、お運びあれ。
ゲスト
石黒謙(いしぐろけん、ACOUSTIC REVIVE代表)
日本を代表するオーディオケーブル・アクセサリーメーカー。その製品は世界各国で高い評価を受けており、フランスの音楽誌diapasonにおいて三度の金賞に輝いた。創始者である石黒 謙はアジア各国で「音神」と呼ばれ、独自の音質向上術により世界最大のオーディオイベントであるドイツミュンヘンハイエンドショーにおいて関与したブースを450社中最も音の良いブースに与えられるベストサウンドアワードに3年連続で導いた。 石黒氏の音響調整技術はオーディオに留まらず、大手レコードメーカーのスタジオやライヴハウスの音響調整など多岐に渡る。今や日本一音の響が良いライブハウスとして知られている代官山の「晴れたら空に豆まいて」のサウンドシステムは、アコースティックリバイヴのもの。
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