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爆クラ<第80夜>「コンマスというお仕事」ゲスト:篠崎史紀

 クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ。5月25日(土)は、NHK交響楽団第1コンサートマスターの通称マロで知られる、篠崎史紀さんをゲストでお呼びします。日本を代表する交響楽団の、「音づくりの心棒」たる要職を22年も続けているマロさんには、おたずねしたいことが山ほどあるのです!!!


 まずは、具体的な演目として、今年8月29日(木)と9月1日(日)にパーヴォ・ヤルヴィ指揮(爆クラ<第67夜>に出演していただきましたよ!)にて、NHK交響楽団で演奏会形式で演奏される、ベートーヴェン唯一のオペラ作品「フィデリオ」を取り上げていきます。



 世界の第一線で活躍する(ミシュランで言うと勢いのある、初一ツ星的な!)歌手の現場は、なかなか日本では体験できないのですが、今回は世界の名門歌劇場を席巻するアドリアンヌ・ピエチョンカ、ミヒャエル・シャーデ、モイツァ・エルトマンといった名歌手たちがお目見え。この玄人好みのオペラを、演奏する側からの、聴き所、面白さ、魅力、難しさを、尋ねつつ、聴き込んいきます。そして、現在の首席指揮者である、ヤルヴィ氏とのただならぬ? 関係についても!!!  何と言っても、興味津々なのはコンサートマスターというお仕事について。一般的には、コンサートマスターとは指揮者の音楽的解釈をいち早く理解し、メンバーの先頭に立って音楽を作っていくリーダー的存在と言われていますが、それは本当なのか。アーティスト気質の指揮者と演奏家がいた場合、その間を調整する中間管理職的な状況もあるのではないか?


 どうやら話は、音楽という枠を越えて、クリエイティブ組織論にも抵触していく予感、アリアリ!


 そして、マロさんと言えば、ウィーン。高校卒業後、ウィーン市立音楽院に留学し、青春の重要修行時期を過ごしたというマロ氏。不肖、湯山もウィーンは、第2の実家と私が呼ぶ友人宅があり、幾度となく訪れて、もしかしたら、下北沢より知っている状態のウィーンの文化的土壌についても是非、語っていきたいところです。



ゲスト

篠崎史紀(しのざきふみのり)

愛称 “まろ”。NHK交響楽団第1コンサートマスター。3歳より両親の手ほどきを受ける。15歳の時に毎日学生音楽コンクール全国第1位。北九州市民文化賞を史上最年少で受賞。高校卒業と同時にウィーン留学。ウィーン市立音楽院に入学。翌年コンツェルト・ハウスでコンサート・デビューを飾り、その後ヨーロッパの主要なコンクールで数々の受賞を果たす。88年帰国後、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを経て、97年 NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。以来、”N響の顔”として、ソリスト、室内楽奏者、指導者として、国内外で活躍中。 多岐にわたる演奏活動の傍ら、東京ジュニアオーケストラ・ソサイエティの芸術監督を務める他、CD13枚他、ヴァイオリン小品集「MARO’s Palette」(監修)、エッセイ「ルフトパウゼ ウィーンの風に吹かれて」、「絶対! うまくなるヴァイオリン100のコツ」が出版されている。2001年福岡県文化賞受賞、2014年第34回有馬賞を受賞。北九州文化大使、桐朋学園非常勤講師、東京藝術大学非常勤講師、昭和音大客員教授。WHO国際医学アカデミー・ライフハーモニーサイエンス評議会議員。

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