クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント「爆クラ」は、世界一のライブストリーミングスタジオ、DOMMUNEと組んで、ほぼ月一回、皆様にプログラムをお届けしています。 さて、いろいろあった2020年のラストとなる12月15日(火)は、映画監督の岩井俊二さんをゲストにお呼びします。実は監督の登場はこれで2回目。前回は、岩井俊二さんを形作ったクラシック音楽をたどっていきましたが、今回はズバリ「映画と音楽」がテーマです。
「夕暮れの学校の音楽室から聞こえてくるピアノの音」のような、音響も含めた類まれな音楽センスが光る岩井作品。また、劇中で登場するバンドやアーティストが、現実の表現になって世に出ていくなどの、虚実ないまぜとなった音楽世界を作り上げていたりもします。 また、最近ではほとんどの作品の音楽制作は監督自身。「ヘクとパスカル」、「ikire」などのユニットを作って活動しているので、もう、肩書きの一つはれっきとした音楽家なのです。 クラシック音楽と映画は非常に関係が深く、ナチスドイツに追われてアメリカに渡り、その才能を映画音楽方面に花開かせ、後進に影響を与えた、コルンゴルドを初め、現代音楽作曲家においては、まさにこの分野が大衆との接点。キューブリックとペンデレツキ、篠田正浩、勅使河原宏と武満徹、「スターウォーズ」とジョン・ウィリアムスなどの映画×音楽の分析、見立てはもとより、「この曲なら、私はこういう映像イメージが湧く」といった、クラシックPV案をご提案いただく所存です。 今回のDJタイムは、何と岩井俊二さん。クラシックを中心に、ご自身の映画の楽曲などをお届けします。 今回も少人数ながら、ライブ鑑賞が可能です。 感染対策を充分に取った上で、自粛疲れを最高の音響とトークで洗い流しましょう。 __________________________ ■ゲスト:岩井俊二(映画監督) 1963年生まれ、宮城県出身。『Love Letter』(1995年)で長編映画監督デビュー。映画監督・小説家・音楽家など活動は多彩。代表作は、映画『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』『リップヴァンウィンクルの花嫁』、小説『ウォーレスの人魚』『番犬は庭を守る』など多数。映画『New York, I Love You』『ヴァンパイア』で活動を海外にも広げる。東日本大震災の復興支援ソング『花は咲く』では作詞を手がけ、「ヘクとパスカル」や「ikire」などのユニットで音楽活動も行なっている。2015年には『花とアリス殺人事件』で初の長編アニメ作品を制作し、国内外で高い評価を得る。2018年、小説『ラストレター』を原作にした初の中国映画『你好,之華(チィファの手紙)』が中国全土で公開。2020年1月に、同原作の映画『ラストレター』を公開。7月、緊急事態宣言中に撮影されたリモート作品『8日で死んだ怪獣の12日の物語』が公開。9月より『チィファの手紙』が日本公開された。
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